お茶碗の日記

多趣味なサラリーマンによるブログ

銀行員を辞めたいと思う7つの理由を新卒で入行し2年で退職した私が語る

「銀行員がつらい…」

「新卒で憧れの銀行に入行したけれど、正直向いてないかも…」

「古臭い体質やノルマがキツくて、転職したい…」

「仕事内容がつまらなくて辞めたい…」

 

などなど、銀行を辞めたいと思っている人は非常に多いです。

 

かつては就活生の人気就職企業ランキング上位に

必ずと言っていいほどランクインしていた銀行ですが、

最近は、すっかり人気が落ち込んできてしまいました。

 

昨今の銀行を取り巻く環境は厳しく、

経営環境の悪化や人員削減といった悪いニュースばかりが飛び込んでくるようになりました。

 

また、金融犯罪の増加によりマネーロンダリング対策が必須となることから

業務内容は複雑化・煩雑化しています。

仕事は増える反面、収益環境悪化によりボーナスカットや人員削減をされていることもあり、

将来のキャリアに不安を持つ方が増えているようです。

 

果たしてこのまま銀行員を続けていくのか、

それとも転職するべきなのか。

悩む人が増えています。

 

私自身、新卒で銀行に入行しましたが、

2年で転職をしました。

 

そこで、

銀行員を辞めたいと思い悩んでいるあなたへ、

銀行員を辞めたいと思う7つの理由を新卒で入行し2年で退職した私が語ります。

 

 

その1 きついノルマ

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 銀行員といえば、数字の世界。

 

ドラマ「半沢直樹」のように、銀行員はノルマがきついイメージがありますが、

はたして本当にきついのか?

 

実際のところ、ドラマは脚色がありますが(笑)、課せられる営業ノルマがきついのは事実です。

 ノルマがきつい理由の一つに、収益環境の悪化があります。

マイナス金利、地方の人口減少、収益環境の悪化、といった厳しい環境の中で数字を獲得しなければなりません。

そんな中で、ノルマ達成がどうしても出来ずに辞めたいと思う銀行員は多いです。

 

もう一つの理由に、ビジネスモデルの変化があります。

最近は、NISAやiDeCo、保険商品といったいわゆる預かり資産という商品がどんどん増えてきています。

正直、銀行員も新しい商品の内容を覚えるために勉強をし続けなければならず、手一杯な状態になっています。

 

昔の銀行であれば、

通帳を作ってもらうだけ

預金を集めるだけ

で良かった時代でした。

 

しかし、現在の銀行はそうはいきません。

 

単純に預金を集める→お金を貸して利息をもらう

というビジネスモデルは崩壊しつつあります。

 

長らく続いている不景気により、以前ほど住宅ローンやマイカーローンを利用したいと思う人は少なくなりました。

 

そんな環境で「融資を集めてこい」と言われても正直厳しいですよね。

 

ノルマがきついというのは、もちろん数字がきついというのもありますが、

そもそも銀行が稼ぐことが難しい時代になっているという点もあります。

 

このノルマがきつくて辞めたいと思う人は多いです。

 

その2 給料が安い 

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一般的に給料は

メガバンク地方銀行>信用金庫

のように高いです。

(もちろん給料が高いのはそれなりの理由があります。残業が多かったり、仕事量が多かったり…)

 

それを前提として述べますが、銀行員の給料は安いです。

私は地方銀行員でしたが、手取りは15〜16万円ほどでした。

また、ボーナスは1年に3ヶ月分でした。

 

地方では、給与は高いほうでしたが、大卒新卒者の平均的な給料からすると物足りないくらいでしょう。

(大卒新卒者の初任給が一般的に20万円〜ほどなので、銀行員の給料が特別高いわけではないのです。 )

 

それに対し、銀行員はお金を取り扱う仕事なのでミスは当然許されません。

日々強いストレスにさらされながら、決して高くない給料で頑張っています。

 

仕事内容に対する給料の安さから、辞めたいと思う方は多いです。

 

その3 体育会系・古臭い体質

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銀行は経営体質が古く、その雰囲気に合わずに辞めたくなる人が多いです。

 

基本的に体育会系出身の人が多く、そうでない人にとっては独特の組織風土に耐えることが出来なくなってしまう場合があります。

また、体育会系ということもあり、運動部独特の上の言うことは絶対という環境で育ってきた人間が多いのですが、これが厄介。

そのような方は部下に自分がやられてきたことをそのままやります。

つまり、パワハラ上司になったり、平気でお前呼ばわりしてくる方もいます。

パワハラは労災です。また、お前呼ばわりするということは「無意識のうちにあなたのことを下に見ている」ということですので、こんな上司がいる組織は危険です。

 

 また古臭い体質ということで、朝は若手が一番早く出社して掃除やゴミ拾いをさせられることも多いです。(サービス残業) 

「若いやつが雑用をやれ」のような時代錯誤な価値観が残っていたりもするので、ばかばかしくて辞めたくなる方が多い印象です。

 

その4 無駄な仕事が多すぎる

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銀行は紙やハンコと言ったアナログを極めた文化が根強く残っています。

体験談ですが、お客さんから書類にハンコをもらい忘れてしまった時に、わざわざ終業後に自宅までお邪魔してハンコを押してもらったこともあります。

 

これは、もちろんハンコを押し忘れた自分も悪いのですが、そもそもハンコをもらわなければ仕事が成立しないというシステムの問題です。 

 

また、今はもう絶滅しましたが、おじいさんおばあさんの契約している定期積金の集金を自宅まで行ってやっていたり、 個人的な通帳入金や振り込みを、代わりに受け付けたりもしていました。

 

なぜそんなことをするのかというと、このお客さんが「お金を借りてくれるかもしれないから」と親切でやっているのです。

 

ところがそんなにこき使われても実際に融資を契約してくれるかたというのはほんのひと握り。

対費用効果が悪すぎて、仕事内容に辟易してしまい、辞めたくなるというワケです。

 

その5 人間関係の面倒くささ 

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出世するためには、実績をあげることももちろんですが、それよりも「いかに上層部に気に入られるか」が大事なポイントです。

そのため、いわゆる「社内営業」をせざるを得ません。

立場が上の人間にぺこぺこするのが苦手な人は向いてないでしょう。

 

その6 衰退している業界であり将来性がない 

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昨今の銀行を取り巻く環境はかつてないほど厳しいものとなっています。

メガバンクが数千人単位のリストラを計画しているというニュースに衝撃を受けた方も多いでしょう。

 

つまり、銀行は衰退業界なのです。

これから伸びていく業界で働きたいと思うのは当然ですよね。

銀行の将来性に不安を感じ、保険会社や外資系金融に転職する方は多いです。

 

また衰退していく業界ですので、支店の数はどんどん減り、それに伴って将来の支店長ポジションの席が減ってきています。

 

こうした事実から、どんどん人が辞めていくのです。

 

その7 どんどん辞めていく同期

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これまでに述べてきた通り、銀行は辞めたくなる要素が多いと言えます。

新卒で入行した方なら、心の支えとなるのは同期ですよね。

しかしそんな大切な同期も、特殊な銀行という組織に耐えることができず、辞めてしまう人が多いです。

実際に、私の同期は3年で3割程度辞めております。(私は2年で辞めましたが)

 

特に若手は離職率が高い傾向にあります。

心を病んでしまって休職→そのままフェードアウトで退職してしまった方もいます。

 

同期が辞めると、自分自身もキャリアを考え始めますよね。

触発されて転職活動を始めるという方も多いです。

 

仲の良い同期は大切にしましょう。

 

まとめ

以上、銀行員を辞めたい7つの理由を新卒で入行し2年で退職した私が語ってみました。

銀行は、ストレス耐性や正確な事務処理、きついノルマも達成する強靭な精神力が求められる職場です。

ただ、どんな仕事にも良い点と悪い点があります。

 

キャリアに悩み始めたら、転職を考えるのも一つの手です。

後悔のない人生を歩むためには、自分自身が幸せになるためにはいったいどの仕事がいいのか?を考えていく必要があります。

 

私自身、銀行を転職してよかったと思っている人間です。

辞めたくなったら辞めましょう。

 

以上、お茶碗でした。